MRI検査
MRI装置
GE Healthcare社 SignaHDxt 1.5T 2012年5月~
MRI検査について
MRI検査とは、強力な電磁石を配置した装置の中に入り、磁力と電波を用いて人体のさまざまな断層像を得る検査です。当院では現在1台が稼働しており、あらゆる部位・疾患に対して検査を行っています。外観はCTと似ていますが、X線を使用しないため被ばくしません。
検査の注意事項
MRI検査を受けるにあたっての注意事項は以下の通りです。
- MRI室は常に強い磁場が発生しています。磁気カードやアクセサリー・時計など金属を含んだものを身に付けたまま検査室内に入室しますと金属物は破損・体は火傷をしてしまう恐れがありますので持ち込まないようにお願いします。
- 以下の方は検査を受けることができない場合があります。
- 心臓ペースメーカーを埋め込まれている方
- 人工内耳を埋め込まれている方
- 古い人工心臓弁の手術を受けられている方
- 脳動脈瘤の手術を受け、金属クリップを入れている方
- その他の手術で体内に金属を入れている方
- 妊娠の可能性のある方
- 閉所恐怖症の方
- 化粧品、コンタクトレンズ、ネイルアート、入れ墨のある方
検査紹介
頭部領域
MRI検査で1番多く撮影される部位が頭部です。
頭部撮影では、造影剤を使用することなく血管情報を得ることができます。
また、CT検査では分かりにくい急性期の脳梗塞を画像にすることが可能です。
撮影時には頭を機械で覆いますので閉所恐怖症の方は事前にお申し出ください。
脊椎領域
MRI検査で2番目に多く撮影される部位が脊椎です。
脊椎撮影では、腰痛の原因となる椎間板ヘルニアや、脊椎炎などの状態を画像にすることが可能です。
撮影時は装置ベットの上で横になって頂き、MRI装置の筒の中に入ります。
腹部領域
肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓や下腹部の撮影を行うことができます。
撮影時はお腹の上に機械を乗せて撮影を行います。検査項目によっては呼吸状態を観察するためにベルト状の機械も装着します。
上腹部の検査では、検査前4時間程度食事を控えて頂きます。午前の検査では朝食を、午後の検査では昼食を摂らないようにしてください。
四肢領域
レントゲンやCTで分かりにくい骨折や筋肉、腱の状態を画像にすることができます。
肩・肘・手・膝・足などさまざまな部位を専用の機械で覆うことで撮影を行います。
造影剤を用いた検査について
造影剤は検査部位をより詳しく調べる目的で使用します。造影剤を使用する場合は同意書、問診票を記入していただきます。また、以下の方は造影剤を使用できないことがあります。
- 喘息既往歴のある方
- アレルギー体質の方
- 過去に造影剤を使用して気分が悪くなる等の副作用を経験された方
- 授乳中の方(わずかに造影剤が母乳中に移行するため)
- 小さなお子様
MRIは動きに弱く、検査時間が長い上に検査中は大きな音がします。検査中静止できないお子様には眠った状態(鎮静下)で検査を行うことも可能です。詳しくは主治医、MRIスタッフまでお申し出ください。
検査の流れ
受付
放射線科受付におこしください。受付表を発行いたします。
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入室準備
注意事項の説明をさせていただきます。身に着けているものに金属が付いていないか、体内に金属類が入っていないか等の確認を行います。原則、撮影部位によらず更衣室で検査着に着替えていただきます。着替えが終わりましたら金属探知機による確認もさせていただきます。腹部検査の一部では、入室前に液体の薬剤を飲んでいただく場合があります。
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検査
検査用のベッドに横になっていただきます。通常20分ほどで終わりますが、中には1時間ほどかかる検査もあります。検査中、気分が悪くなったり、何か困ったことが起こった場合のために緊急連絡用のスイッチをお渡しします。必要時のみご使用ください。検査が始まると工事現場のような大きな音がなります。大きな音を緩和するため、耳栓やヘッドホンをつけていただきます。胸部や腹部の検査では息止めの合図をする場合があります。ご協力お願いします。
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終了