骨密度検査
骨密度装置
東洋メディック社 Horizon X線骨密度測定装置 2018年3月~
骨密度測定について
当院ではDEXA法によるX線骨密度装置を使用しています。
DEXA(Dual Energy X-ray Absorptiometry)法は、2種類の異なるエネルギーを持つX線を照射し、骨と軟部組織によってX線吸収率が異なることを利用して、その吸収率の差から骨密度測定を行う方法です。
骨密度測定法には他にも超音波測定法やMD法(手首のレントゲンを撮影する方法)がありますが、これらの検査法よりもDEXA法による検査の方が、最も精度が高く、日本骨粗鬆症学会が推奨する検査法です。
検査に使用する2種類のX線はいずれも低いエネルギーであり被ばくの心配はいりません。また、当院では骨密度を測定するだけではなく、体組成・TBSの測定も行う事が出来ます。
体組成検査では、全身の骨成分・脂肪成分・筋肉成分を算出でき、肥満度や筋肉量低下の判定に使用されます。
TBSとは、腰椎の骨密度検査で得られるデータから、専用のソフトウェアを用いて計算される値で、幾何学的構造の強さを表しています。いわば、骨の柔軟性を評価するための値となります。
上図では、どちらも圧迫骨折などの病変はなく、一見するとどちらも健康な骨に見えますが、TBSの解析を行うと画像下部の症例では骨折しやすいとの評価になっています。TBSの解析では、骨密度にとらわれない幾何学的構造の評価をすることができます。
検査の流れ
入室
放射線科受付にお声がけしてください。受付表を発行いたします。
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着替え
着用している服に金属がない場合、そのまま骨密度測定を行います。金属がある場合、検査着にお着換えをお願いします。
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撮影
検査では腰椎・大腿骨の2部位を撮影します。しかし、腰椎や大腿骨に金属デバイスが入っており、撮影が行えない場合は前腕骨の撮影を行う場合があります。撮影は5分~10分程度で終了します。
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解析
撮影した画像を元に骨密度の解析を行います。解析した結果は検査を受けられた方に当日お渡ししております。解析は5分程度で終了します。
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終了
検査中の体位・服装について
検査前に金属などが付いている服は脱いでいただくこともあります。
当院では、患者さん用に検査着をご用意しておりますので、気軽にお申し付けください。
検査では、2部位の撮影を行います。主に撮影する部位は骨折するリスクが高い腰椎と大腿骨です。
検査は仰向けで行い、撮影中は息を止める必要はありませんが、5分間程度は動かないようにお願いします。腰椎と大腿骨を撮影する際に、骨を測定しやすいように特殊な体位をしていただきます。
腰椎の撮影では、専用のッションを使い、膝を90度曲げた体位をとります。この体位をとることで腰椎が直線的になり、解析の精度が上がります。また、検査を受ける方にとっても楽な体勢です。
大腿骨の測定では足を少し広げ、専用の固定具に沿うように足を内股にしてもらいます。
内股を行うことで骨折リスクの高い大腿骨頸部を広く観察でき、高精度な骨密度測定を行うことができます。
放射線科からのお願い
- 服装はなるべく金属がない服を着用してください。
- 湿布・カイロなどを貼っている場合はお申し出ください。
- 検査開始時に体重・身長をお伺いします。解析を行うために必要ですのでご理解ください。
- 体内に金属やチューブ類がある方はスタッフにお申し出ください。
- なにか分からないことなどがございましたらスタッフにお申し出ください。