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マンモトーム

[2024年4月5日]

ID:1066

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マンモトーム

マンモトーム装置

Devicor Medical Japan社 Mammotome relve 2012年12月~
Modality画像2
Modality画像1

マンモトームとは

マンモグラフィまたは超音波で病変を確認しながら針を刺し、針の側面にある穴から乳房組織を採取する検査法です。
針を刺すために少し切開しますが、小さな傷で検査を行うことができます。細胞診や針生検よりも採取する組織量が多く、より正確な診断を行えます。

マンモトームの種類

  • エコーガイド下マンモトーム
超音波を用いて生検を行います。これは腫瘤性病変の際に有効です。マンモグラフィを使用しないため、被ばくの心配はありません。
  • ステレオガイド下マンモトーム
マンモグラフィを用いて生検を行います。これは主に微小石灰化の時に有効です。超音波では見ることができない微細石灰化を見ることができます。生検の適応は以下の通りです。
  1. 悪性の可能性がある石灰化
  2. 明らかに悪性と考えられるが組織診断を必要とする石灰化
  3. 良性と考えられるが組織診断
  4. 使用する針の開口部位が10~20mmであるため乳房厚は40mm程度必要です。石灰化の場所によっては採取できない可能性があります。
mammotome穿刺前
石灰化指示(赤点線)
上画像のように石灰化に対して生検を行う場合、マンモグラフィー撮影を行い、石灰化の位置を確認しながら針を刺していきます。
1度の穿刺で複数の標本採取ができ、さらに360度どの方向での採取も行えます。
生検後画像
生検部位(赤点線)
上画像は生検後の画像です。生検を行った部分は空洞になっており、赤点線の部分を採取することができた事がわかります。
標本撮影
最後に採取した組織の撮影を行います。
この撮影を行うことで、目的部位が採取できたかの確認ができ、確認をした後検査を終了します。

検査の流れ

入室
1階放射線科受付にて受付をしてください。受付票を発行いたします。

検査説明・着替え
同意書を検査予約時にお渡ししていますので回収させて頂きます。直接、乳房を圧迫・穿刺しますので上半身裸になって頂いて検査着を羽織って頂きます。準備が出来ましたら、穿刺する乳房の反対側とズボン等が汚れないようにシーツを身体に覆います。

検査前準備
専用ベッドに穿刺する乳房を上側に横向きに寝て頂きます。その際、検査前の血圧を測定します。

検査開始
ターゲットとなる集簇性の微小石灰化が穿刺可能範囲に入るようにポジショニングし撮影を行います。ターゲットが決まればステレオ撮影を行い、穿刺する深さ等の座標を決定します。部分麻酔を行い、穿刺を行います。マンモトーム装置にて360度任意の角度で組織を切除吸引し採取します。10本程度採取後、採取部位を撮影し集簇性の微小石灰化が採取できた事を確認し検査終了します。

終了
穿刺針を抜き、止血を行います。穿刺針が太いため10分程度医師が圧迫止血を行います。10分経過し止血されていることを確認出来たら穿刺部分を専用テープで閉じ、再出血しないようにガーゼを巻いた芯を置き、専用胸帯で胸の部分を固定します。検査後の注意事項の紙をお渡しし、看護師の方から説明を受けて頂き胸帯を巻いたまま帰宅して頂きます。その時、翌日来院して頂く予約を取ります。

放射線科からのお願い

  • 乳房の厚みが十分であっても石灰化の場所によっては採取できない可能性があります。ご了承ください。
  • 抗凝固剤を服用されている方は事前に止める必要があります。ご協力お願いします。
  • 何か分からないことや不安なことがあればスタッフまでお申し出ください。