CT検査
CT装置
Canon社 Aquilion ONE /NATUNE Edition 2018年5月~
GE HealthCare社 LightSpeed VCT VISION 2009年9月~
CT検査について
CT検査(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)は、X線を利用して身体の輪切り画像を撮影する検査です。
CT装置の中央にある大きな筒の中に撮影する部位を入れ360°方向からX線を照射し、得られたデータを計算して画像を作成します。全身を撮影することができ任意の方向の画像を作成したり、3D画像を作成したりすることも可能となる検査です。
また造影剤を使用し組織を濃染することにより腫瘍などの病変がよりわかりやすくなったり、血管走行を描出したりすることも可能です。
当院では320列マルチディテクターCTを搭載しています。この装置は従来のCT装置にくらべ1回転で撮影できる範囲が広く、0.5mm×320列=16cmが一度に撮影できる装置です。このため検査時間の大幅な短縮が可能となっており、常に動きのある心臓や脳や頚部の血管、小さなお子様に関しても1回転で撮影することが可能となり高速撮影でブレのない良い画像を撮影することができます。また逐次近似応用再構成技術(FIRST)を搭載している装置となっていますので、少ない被ばく線量で高画質な画像を提供できます。
造影剤について
- CT検査では、ヨード造影剤という薬剤を用いて撮影をする場合があります。造影剤を使用するに当たって、稀ではありますが副作用が起きる場合があります。
- 喘息の既往のある患者さんに関してはこの副作用の起こる確率が既往がない患者さんに比べて高くなるという報告がされています。
- 造影剤と糖尿病薬の一部(ビグアナイド系糖尿病薬)を併用することで注意が必要な場合があります。服用されている方はお薬手帳をご持参ください。
- 腎臓の機能が悪い患者さんに関しては主治医の先生と相談の上検査を行います。検査前に処置を行ってから検査をする場合もあります。
検査の流れ
入室
1階の放射線科受付にお声かけください。受付票を発行いたします。
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検査準備
金属アクセサリーやズボンのチャックなど、撮影に影響があるものは外し、必要であれば検査着に更衣していただきます。
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検査
検査の種類にもよりますが、通常5分~20分ほどで終了します。
造影検査の場合は、途中で注射もさせていただきます。
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終了
放射線科からのお願い
- 妊娠中の患者さん、また妊娠の可能性がある患者さんに関しては医師との相談の上検査を行います。場合によっては検査を受けていただけないこともあります。ご了承ください。
- 検査時、呼吸の指示を行う場合があります。ご協力お願いします。
- 何か分からないことや不安なことがあればスタッフまでお申し出ください。