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こんなリハビリをしています

[2023年10月23日]

ID:946

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当科のリハビリの特色

脳血管疾患等リハビリテーション

脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)や頭部外傷による後遺症を合併した患者さまに対して理学療法士が中心となり早期より運動麻痺や身体機能の改善を目的とした機能訓練や作業療法士が中心となりトイレ動作や食事、更衣動作の再獲得を目指した日常生活活動訓練、自宅復帰後の炊事や洗濯、掃除などの再獲得を目指した生活関連動作の練習を実施しています。また言語聴覚士が中心となり飲み込みの障害である嚥下障害や言語障害など高次脳機能障害に対して訓練を実施し患者さまの自立生活再獲得への支援を行っています。
発症早期からのリハビリテーションは早期社会復帰や家庭復帰、機能改善や寝たきり防止のために有効であるとされています。当院では脳卒中発症後平均2日以内(令和4年度実績)でリハビリテーションが開始されています。また、ご自宅に退院される方に対しては脳卒中の再発予防に関する指導のため、令和3年度より医療福祉関係者に向けた「脳卒中再発予防パンフレット」を作成し、当院ホームページより入手可能となりました。ご興味のある方は是非ご活用ください。

長下肢装具による歩行訓練

脳卒中クリティカルパス

脳卒中を患った患者さんの治療や生活支援が効率的に行えるよう、当院では脳卒中クリティカルパス(滋賀県統一様式)を使用して、他の医療機関との連携をはかっています。
脳卒中クリティカルパスの運用が効果的・効率的に行えるよう、他医療機関や地域の介護関係者と定期的に会議を設け、事例検討や運用方法の検討などを行っています。
当院では、患者さん本人や家族にも疾患や治療について理解していただけるよう、脳卒中についての情報をまとめて冊子にした「脳卒中再発予防パンフレット」を、患者さん本人・家族にお渡ししています。

運動器リハビリテーション

対象疾患は大腿骨転子部骨折や大腿骨頚部骨折、変形性股関節症・膝関節症に対する人工関節置換術、半月板損傷、腰部脊柱管狭窄症、頚髄症等の術後訓練をクリニカルパスに則り実施しています。また、上肢や下肢、脊椎など各部位の骨折や脊髄損傷に対して状態に応じて早期より対応し、実施しています。大腿骨転子部骨折・大腿骨頚部骨折の骨接合術、人工骨頭挿入術後の方々に対しては、地域連携パスに則り円滑に在宅生活への復帰に繋がるよう他病院や他職種のスタッフと連携し進めていきます。
医師の指示の下、受傷早期より、理学療法にて身体機能訓練や基本動作(起きる・座る・立つ・歩く)練習、自主訓練の指導などを行い、作業療法にて日常生活動作(食事・排泄・更衣・整容・入浴)訓練、日常生活関連動作(料理・掃除・洗濯・布団敷きなど)練習、また自助具や福祉用具の提案や導入を中心に関わっています。

各種活動

整形外科リハビリテーションでは、

  • 週1回 整形外科病棟回診(医師、病棟科長、地域連携室スタッフ、理学療法士)
  • 不定期 整形外科リハビリテーションカンファレンス(医師、病棟看護師、理学療法士、作業療法士)
  • 大腿骨頚部骨折パス会議  年3回参加

ひこっと研究会(大腿骨頚部・転子部骨折地域連携パス)合同会議

回復期リハビリテーション病院(近江温泉病院、神崎中央病院、豊郷病院、ヴォーリズ記念病院、彦根中央病院)の医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、社会福祉士、ケアワーカー、理学療法士、作業療法士のスタッフの方々とパスの運用状況や現状および事例報告、パス運用の話し合いを行っています。

心大血管疾患リハビリテーション

心臓リハビリテーションでは、血圧や脈拍を観察するためのモニターを装着しながら、エルゴメーターやトレッドミルでの有酸素運動、セラバンドやレッグプレスを用いた筋力トレーニングを行います。運動中でも、血圧や脈拍、心電図を医師や理学療法士が確認しているため、心疾患がある患者様でも安心して運動して頂けます。

呼吸器リハビリテーション

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎(間質性肺炎や誤嚥性肺炎など)、術後に呼吸機能の低下をきたした患者さんに対して、呼吸機能向上を目標に呼吸理学療法などを行い、筋力訓練などの運動療法や座位保持訓練、歩行訓練などの動作訓練をすることにより、日常生活動作の維持・改善を目指します。また誤嚥性肺炎については、嚥下機能の改善ができるように口腔咽頭機能の訓練を行います。

がんリハビリテーション

当院では、がんの入院患者様に対してリハビリテーションを実施しています。
がんといっても、消化器がん、肺がん、前立腺がん、頭頸部がん、乳がん・婦人科がん、骨軟部腫瘍・骨転移、原発性・転移性脳腫瘍、血液腫瘍(造血幹細胞移植)などさまざまありますが、それらのがんにより手術を受けられた方、化学療法や放射線療法を受けておられる方を対象に、身体機能や日常生活動作能力の維持、改善のためリハビリテーションを行い、自宅退院に繋がるよう努めています。また、緩和ケアの患者様に対しても、疼痛緩和やQOL(生活の質)向上を目標とした関わりも行っています。がんの患者様に対するリハビリテーションは専門の研修を受けたスタッフが担当いたします。

廃用症候群リハビリテーション

廃用症候群とは病気やけがで長期間安静にしていることによって起こる、筋肉・骨組織の萎縮、関節の拘縮、心肺機能の低下、意欲の低下などの総称です。高齢者は2週間安静にしていると下肢筋力が2割減少するといわれています。入院により安静状態が続くと廃用症候群が起こります。各科の担当医、病棟看護師、などと連携しながら、早期よりリハビリテーションを行うことで廃用症候群の予防と改善に努めます。