言語聴覚療法
[2023年8月28日]
ID:941
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ことばの障害には、ことばが思い浮かべることが障害される言語障害(1)と、声を出し、口を動かして音を出すことが障害される構音障害や発声障害(2)に分けられます。
脳卒中や交通事故などによって脳に損傷を受けて言葉が出にくくなった時や相手のことばが理解しにくくなった時、文字が読めない、書けないなどの症状に対してことばの練習を行います。例えば、STに言われた単語に対応する絵を選択する練習や呼称できない単語を音読する練習をしたりしてことばを改善を促します。
口やのどが麻痺をして話しにくくなった方には、口の体操や抵抗訓練、発声訓練を通して明瞭な発話になるように訓練と指導を行います。
神経難病などでしゃべれなくても、文字を書くことができなくても、タッチセンサーに触れたり小さなスイッチを操作し、コンピューターに文字を入力して読み上げて言葉を表現することができます。患者様に適した方法を探し習得できるように練習します。
代替コミュニケーション手段の使用風景。
左手でタッチセンサーに触れることでスイッチを操作し、パソコン上に表示された文字盤を操作して、入力。最後にコンピューターで読み上げます。
左:スイッチ。伝の心やレッツチャットに接続するスイッチで、患者様に合わせたスイッチを選択します。
右:レッツチャットです。
高次脳機能障害は脳の損傷によっておこる認知障害のことです。物忘れがひどくなったり、気が散りやすく注意力が散漫になったりすることがあります。また判断力や思考力が低下することがあります。そのため順序だてた効率的な行動がとれなくなったりします。脳卒中や脳腫瘍、認知症のような脳そのものの病気だけではなく、交通事故などで脳に損傷を起こして症状がでることがあります。それらの症状を各種検査を通して特徴を把握し、それにあった訓練を行います。
当院では、脳卒中を発症された患者様に、自動車の運転が安全にできるかどうかの認知機能の検査を行っております。
また自動車の運転に不安のある方で希望者には、当院では彦根自動車学校と連携しており、病院での評価を自動車学校と共有することにより、患者様の特徴を考慮した運転講習の評価をうけることができます。
食事中に一日に何度もむせてしまうや、うまく噛めない、うまく飲み込めないと誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。そのような嚥下機能が低下している方に嚥下訓練を行い、その機能を改善し、本人の能力に応じた食事(嚥下食など)を提案して、安全に暮らせるようにサポートします。また必要に応じて、内視鏡下で食事を食べてもらい動画を撮影(ビデオ嚥下内視鏡検査)を口腔外科で実施し、連携し、適切な食事内容の検討、訓練の適切な方法の検索と実施を行います。
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