薬剤師の学術研究活動
薬剤師は、医薬品の適正使用、副作用の早期発見、患者への情報提供など、臨床現場で直面する多様な課題に取り組んでいます。
これらの取り組みを研究活動として発信・共有することて、医療の質のさらなる向上に貢献しています。
薬剤部では、得られた成果を学会発表、学術雑誌への投稿、講演会等を通じて広く社会に発信することに努めています。こうした活動の継続を支援するため、薬剤部員に対しては研究活動に要する費用負担の軽減や、学術的な助言・指導など、多面的なサポートを行っています。
2025年度
第5回 薬薬連携研修会【学術研修会】
令和7年7月3日(木)、彦根市保健・医療複合施設(くすのきセンター3階)にて
『第5回薬薬連携研修会』(別ウインドウで開く)が開催されました。本研修はZoomと会場参加を併用したハイブリッド形式で行われ、薬剤部からは2名の薬剤師が登壇し、講演を行いました。講演後にはグループワークを実施し、病院薬剤師と薬局薬剤師が顔を合わせてディスカッションを行いました。
現在の課題に関するさまざまな意見が交わされ、活発な意見交換の場となりました。今後の薬薬連携のさらなる推進に向けて、本研修会の成果を継続的な取り組みに活かしてまいります。ご参加・ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。お疲れ様でした。
第45回 滋賀県病院薬剤師会学術大会【学会発表】
令和7年8月24日(日)、iMEPニプロホール(南草津)にて滋賀県病院薬剤師会学術大会が開催され、薬剤部からも発表を行いました。登壇者は入職2年目の薬剤師でしたが、当日は上手に発表できていました。事前に遅くまで準備していた成果がしっかりと実を結びました。本当にお疲れ様でした。
◎木村円香:当院での院内疑義照会プロトコルの運用
第2回在宅支援薬局普及推進事業にかかる研修会 兼 在宅ホスピス薬剤師フォローアップ研修会【学術研修会】
令和7年9月23日(火)、草津商工会議所にて『第2回在宅支援薬局普及推進事業にかかる研修会 兼 在宅ホスピス薬剤師フォローアップ研修会』が開催されました。本研修は、在宅医療への薬局薬剤師の参画を目的とした、継続的に開催されている研修会であり、当院の薬剤師が登壇し講演を行いました。ご参加・ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。今回の内容が、今後の在宅医療の一助となれば幸いです。
◎古俵孝明:在宅注射輸液、はじめの一歩 ~現場で役立つ知識と対応力~
日本医療マネジメント学会 第22回京滋支部学術集会【学会発表】
令和7年10月11日(土)、京都テルサにて『日本医療マネジメント学会 第22回京滋支部学術集会』が開催されました。当院からは看護部3演題、薬剤部1演題の発表がありました。薬剤部の取り組みによる成果が発表され、活発な質疑応答がありました。
◎古俵孝明:当院における一包化錠剤仕分装置導入による業務効率化と費用対効果の検証
第63回日本癌治療学会学術集会【学会発表】
令和7年10月16日(木)~18(土)、パシフィコ横浜にて『第63回日本癌治療学会学術集会』が開催されました。外来化学療法室で勤務する薬剤師が、投与前のチェック体制をシステム化し、業務効率の向上に繋げた成果を発表しました。化学療法を実施する際、薬剤師による事前確認作業は、投与量の確認にとどまらず、必要な支持療法の入力や副作用の有無など、多岐にわたります。日々の業務に追われるなかでも、改善策を模索し実行に移す姿勢には深く敬意を表します。今後も、薬剤部のチームリーダーとして、さらなるご活躍を心より期待しております。
◎近藤博紀:外来がん化学療法室の薬剤師によるデノスマブ適正使用への取り組み