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形成外科/診療科・部署のご案内

[2024年10月1日]

ID:232

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形成外科

診療の基本方針

 日本形成外科学会認定施設として可能な限りの治療を行っていきます。形成外科疾患においてその治療法は単一ではなく、その適切な治療法を提示し納得いただいた上で治療を開始していきます。


特色ある検査・治療・医療設備

  • 熱傷:保存的治療が原則になります。2度熱傷では各種創傷被覆材の使用にて、従来の軟膏・ガー ゼによる治療法より上皮化に要する期間が短縮されています。また、3度熱傷や広範囲熱傷に対しては、植皮術なども治療法として考慮していきます。また、小児の手掌熱傷など瘢痕拘縮のきたしやすい部位に関しては後の瘢痕拘縮の予防も含めた治療を行っていきます。
  • 顔面外傷:軟部組織損傷においては、可能な限り形成外科的縫合法にて治癒させ、圧迫療法などにて後の瘢痕形成を最小限にします。擦過傷や皮膚欠損創などでは、ハイドロコロイドドレッシングにて速やかな治癒が得られています。また、顔面骨骨折については、手術適応を慎重に検討し、必要なものに対して手術治療を行っていきます。特に小児の眼窩底骨折では、緊急手術の適応になる場合があります。
  • 先天奇形:副耳、耳瘻孔などが多く見られます。軽度の埋没耳などの耳介の変形では、1歳頃までの早期であればスプリントの作成、装着にて改善が見られます。
  • 良性悪性腫瘍:臨床診断と病理組織診断により治療法を選択します。また、悪性腫瘍に於いては適切な病理診断と切除範囲を検討し、再建には極力局所皮弁を用いて周囲とのカラーマッチ、テクスチャーマッチを得ています。一部の良性腫瘍に於いては、炭酸ガスレーザーでの治療が可能です。最近は90歳を超える高齢者の皮膚悪性腫瘍が散見されますが、これに対してもできるだけ低侵襲な方法での治療を行います。
  • ケロイド:圧迫やステロイドテープ、ステロイド懸濁液の局所注射などの保存的治療、または放射線科の協力の下、切除と放射線治療の併用にて良好な結果を得ています。
  • 眼窩・眼瞼:眼瞼下垂症や眼瞼睫毛内反症、兎眼、眼瞼腫瘍などの眼瞼疾患、眼窩骨折や眼窩内腫瘍、眼窩内異物などの眼窩疾患、その他涙道疾患などの治療を行います。眼瞼下垂症は明らかに視野障害を生じているもののみでなく、代償期の眼瞼下垂症も含めると非常に多くの患者さんがいらっしゃいます。手術治療において QOL の向上が得られる疾患の一つと考えています。眼瞼内反症では、その原因に応じた手術法を選択し、特に老人性内反症では、下眼瞼牽引筋腱膜縫着術を中心とした治療を行い良好な成績をおさめています。
  • 褥瘡:近年、褥瘡に関して予防治療を含め進歩しています。形成外科では治療が中心になるわけですが、その治療においても患者さんのベッドや車いすなどを含めた生活環境の改善が重要になります。外来では褥瘡専門外来を開設し、皮膚・排泄ケア認定看護師・管理栄養士・必要に応じてメディカルソーシャルワーカーとともに在宅褥瘡患者の支援を行っています。一般外来では、このような多職種での介入が困難なため、可能な限り褥瘡専門外来での診察をと考えています。
  • 足潰瘍:しばしば褥瘡と紛らわしい症例もありますが、糖尿病の関連や血流の評価が重要になります。血流に乏しい足の傷は、治癒しないだけでなく何らかの誘因で一気に悪化する傾向もあります。血行障害のある足にはまず血行再建が必要であり、可能な限り循環器科で血行再建をお願いしています。また、足潰瘍は胼胝や鶏眼・足変形に対しての不適切な靴が原因となる場合がしばしばあります。必要な場合にはフットウエアの作成も検討いたします。
  • レーザー治療:炭酸ガスレーザーによるホクロなど表在性病変の治療、Qスイッチ付きルビーレーザーによるあざ、シミ、刺青などの色素性病変の治療を行います。これらの治療は、青あざ、茶あざを除き自費になります。(赤あざに関しては対応できるレーザーがありませんので他院にご紹介させていただいています)
  • 乳房再建手術:乳がん治療後の乳房欠損に対しての乳房再建手術を行います。当院では基本自己組織による再建を行っています。

 その他にもさまざまな疾患があるかと思われますので、お気軽にご相談ください。

 小児の小手術に対しては、麻酔科の協力の下で日帰り全身麻酔手術も行っています。

医師の紹介

主任部長 伊藤 文人(いとう ふみと) 平成7年卒業

  • 認定医・専門医等
     日本形成外科学会専門医
     日本形成外科学会皮膚腫瘍外科指導専門医
     日本褥瘡学会認定師
     日本創傷外科学会専門医
     関西医科大学臨床教授

医員 中西 佑太(なかにし ゆうた) 平成30年卒業

  • 専門分野
     形成外科一般

専攻医 渡邉 彩実(わたなべ あやみ)令和4年卒業