緩和ケア内科
診療の基本方針
- がん患者さんの痛みをはじめとする身体的、精神的苦痛を最大限に緩和するように努めます。(必ずしも終末期の患者さんである必要はなく、治療中の患者さんでもかまいません)また必要であれば短期の入退院を繰り返しながら症状緩和を行い、できるだけ快適な時間を過ごしていただくよう努めます。
- 患者さん本人のみならず、家族のケアにも力を注ぎます。できる限り患者さんや家族の希望に添ったかかわりができるよう、十分なコミュニケーションをとりながら日々の診療およびケアに努めます。
- 告知をされていない患者さんに対しても、告知をした方がよりよい時間を過ごせると判断した場合には、状況を見ながら適切な方法で告知をし、患者さんが最後の時間を有意義に過ごせるように努めます。
- 緩和ケア病棟にありがちな暗いイメージを払拭し、希望や明るさ、喜びのある病棟を目指して努力します。
- 患者さんたちの行っている代替療法や健康食品などにも理解を持って接し、必要ならばアドバイスやサポートもしていきます。
- 患者さんの意向を大切にし、たとえ終末期のがん患者さんであったとしても、よくなりたいという思いを持っている場合は、その思いを大切にし、ときには代替療法などを提案することもあります。
緩和ケア病棟の特徴
- 患者さんに少しでも快適に過ごしてもらうために、原則として病棟での適度な飲酒、ペットの持ち込みも可としています。(喫煙は原則として遠慮してもらっています)
- 月に一度の割合で、患者さんや家族に喜んでいただけるようなさまざまなイベントを行っています。
- 患者さんおよび家族のリラクセーションのために、アロママッサージやカラーセラピー、ヒーリングタッチ、音楽療法といった癒し系代替療法を取り入れています。
- 患者さんが希望すれば代替医療による治療も継続していくことができます。
専門外来
- 緩和ケア外来:毎週月曜、金曜の午後2 時30分より予約外来を行っています。ここでは終末期のがん患者さんのみならず、がんに伴う症状のコントロールが困難な患者さんの受診も可能です。
- がんストレス外来:毎週火曜日の午後2時30分より予約外来を行っています。がん患者さんとその家族が抱えているさまざまな不安やストレスへの対応や代替療法についての相談をするための外来です。
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サイモントン外来:田村医師が担当する外来です。外来日は未定ですので、詳しくは問い合わせてください。完全予約制です。
参考図書
黒丸尊治著「緩和医療と心の治癒力」(築地書館)
黒丸尊治著「心の治癒力をうまく引きだす」(築地書館)
黒丸尊治著「心の治癒力をスイッチON!」(BABジャパン)
スタッフ紹介
部長 黒丸 尊治(くろまる たかはる) 昭和62年卒業
- 専門分野・得意疾患
緩和ケア・がんの心身医学 - 認定医・専門医等
日本心身医学会専門医
日本緩和医療学会暫定指導医 - ひとこと
患者さんや家族の思いに寄り添ったかかわりをする一方で、「まだあきらめたくない」という思いも大切にしています。
嘱託医 田村 祐樹 昭和63年卒業