消化器外科/診療科・部署のご案内
[2025年10月6日]
ID:224
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当院は地域がん診療病院に指定されており、また湖東医療圏における唯一の急性期病院ということもあり、当科では、がんに対する手術治療をはじめ、ヘルニア(脱腸)·痔疾患·下肢静脈瘤などの一般外科手術、胆石症などの消化器良性疾患、外傷などの腹部救急疾患の手術まで幅広い領域での外科治療を担っています。腹部外傷や腹膜炎など急を要する疾患に対しては24時間365日対応できる体制をとっています。
手術に際しては、侵襲が少なく必要充分な治療を第一に考慮しており、現在当科では胆石症·胆嚢炎・虫垂炎·胃十二指腸穿孔・ヘルニアなどの良性疾患はもちろんのこと、悪性疾患に対しても積極的に腹腔鏡手術を行っており、代表的な消化器がんである胃がん、大腸がんでは約9割の方に腹腔鏡での手術を行っています。さらに膵臓がんや肝臓がんに対しても安全性に配慮しつつ腹腔鏡手術の適応を広げています。
一方がんの治療は手術だけではありません。抗がん剤治療や放射線治療と組み合わせて手術を行ったり、残念ながら根治が望めないケースでは抗がん剤治療が治療の中心となることも多く、副作用に対する適切な対応や精神的なケアなども必要となってきます。その中で患者さんにあった治療方針を決定するためには外科医だけでなく他科の医師や他職種との緊密な連携が必要です。当院では中規模病院の特長とも言える横の連携のよさを生かしながら定期的に他職種も交えたカンファレンスを行うことで、一人一人のがん患者さんに対して最善と考えられる治療方針を決定しています。
また当科では手術以外でも地域の方にとって必要な治療はできるだけこの地域で行いたいという方針の下、下肢静脈瘤に対する血管内治療や内痔核に対する硬化療法 (ALTA療法)についても積極的に行っています。このALTA療法は従来の切除手術と比較しても注射のみで済むため術後の痛みもほぼなく、いわゆる‶いぼ痔″に悩まれている多くの方にとって治療の選択肢が増えることは非常にメリットが大きいと考えています。
当科で診療している疾患は以下の通りです。
(1)消化管 悪性疾患:胃癌、大腸癌、肛門癌など
良性疾患:胃·十二指腸潰瘍穿孔、急性虫垂炎、腸閉塞など
(2)肝胆膵 悪性疾患:原発性肝癌、転移性肝癌、胆嚢癌、胆管癌、膵臓癌など
良性疾患:胆石症、胆嚢炎、総胆管結石症など
(3)その他 ヘルニア(脱腸)、肛門疾患(痔核、痔瘻、直腸脱など)、下肢静脈瘤、腹部外傷、腹膜炎など
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