無痛MRI乳がん検診
無痛MRI乳がん検診とは
MRI(Magnetic Resonence Imaging)を使って高精細に撮像を行い、がんの有無を調べるDWIBS法を用いて行う乳がん検診です。文字通り「無痛」であることが最大の特徴で、身体に負担をかけることがない最新の検査方法になります。
当院では、2025年6月からこの無痛MRI乳がん検診を導入し、患者さんの痛みや負担に配慮した乳がん検診を実施しています。
無痛MRI乳がん検診の特長
1.痛くない
MRI装置の検査台に下向き(うつ伏せ)になり、乳房を専用の丸い穴の中に入れて撮影する検査になります。乳房を圧迫することなく、検査の際に痛みはありません。
2.服を着た状態で検査が受けられる
無痛MRI乳がん検診では、専用の検査着を着て検査を行います。撮影時に肌を出す必要はなく、胸のプライバシーが守られた状態で検査が受けられます。
3.被ばくがゼロ
無痛MRI乳がん検診では、名前の通りMRIを使用します。エックス線を使用しての検査ではないので、被ばくは無く、安心して検査を受けられます。
4.時間がかからない
検査時間は20分程度で、受付やお会計の時間を合わせても1時間ほどで終了し、他の健診に比べて短時間です。
5.豊胸・乳房手術後も検査できる
無痛MRI乳がん検診では、豊胸、乳房手術で用いられることが多いインプラント挿入後の撮影も可能であるため、豊胸、乳房手術を行った方でも受けることができます。
6.高濃度乳房(デントブレスト)の影響を受けにくい
日本人は欧米人に比べて高濃度乳房(※)の割り合いが高く、乳がんの発見率にも影響があるという報告があります。無痛MRI乳がん検診は乳腺量に左右されることなく、がんの発見率が下がることはありません。
※高濃度乳房・・・乳房中の乳腺組織が多く、脂肪組織の割合が少ない状態のこと。
高濃度乳房の場合、マンモグラフィでは、乳房が白く写るため、
乳がんなどの病気が見つかりにくいことがあります。
無痛MRI乳がん検診での注意点
- 無痛MRI乳がん検診は、MRIを使用した検査となりますので、下記の方は受けることができません。
・心臓ペースメーカーなどの電子機器が体内に埋め込まれている方
・脳動脈瘤クリップなどの金属が体内に埋め込まれている方
・妊娠中、または妊娠の可能性がある方 - 検査の際に、下記の方は注意が必要です。
・入れ墨、アートメイク等をされている方はやけどの危険性があります。
・閉所恐怖症の方は受けられない可能性があります。
・一定時間静止できない方は、判断に十分な画像情報を得られない場合があります。
・撮影中は騒音がします。大きな音が苦手な方は、不快に思われる可能性があります。
・授乳中の方は、撮影画像の画質が悪くなることがあります。 - 無痛MRI乳がん検診は、最新の技術を用いた検査法ですが、学会等でこの検査法のエビデンスはまだ得られておらず、若干の不検出がある場合があります。
検診日時と料金
実施曜日と受付時間
平日 月曜日から金曜日
15時0分~、15時30分~
料金
自己負担 0円(22,000円を全額補助します)(ただし先着500名に限ります。)
ただし、下記の方に限ります。
- 受診日当日に彦根市に住民登録のある40歳以上(年度末時点)の方
- 今年度彦根市が実施する乳がん検診を受診していない、または受診しない方
※無痛MRI乳がん検診に係る費用助成申請書兼同意書、アンケート、問診票等の指定されている書類の記載は必須です。原則、記入に同意いただけない場合は、検診費用の助成は受けられません。
検査の流れ
(1) 予約
健診センターにお電話いただくか直接来院して予約をお取りください。
予約枠等の関係でご希望に添えない場合があります。
(2) 病院より問診票等を送付
予約確定後、当院から問診票等が送られてきます。内容をよくご確認のうえ、事前に問診票の記入をお願いします。
(3) 健診センターにて受付
当日、事前に届いた問診票等をご持参のうえ、受付時間までに直接健診センターまでお越しください。
(4) 持参書類の確認
問診票等に未記入の箇所等がある場合は、健診センターのスタッフからご質問することがあります。
(5) 更衣
放射線科に移動していただき、専用の検査着に着替えていただきます。
(6) 検査
MRI検査を行います。所要時間は約20分です。
(7) 更衣
更衣後は健診センターへ移動をお願いします。
(8) お会計
お会計が終われば、検査は終了です。
(9) 検査結果送付
検診後4週間以内に検査結果がご自宅に届きます。
無痛MRI乳がん検診についてもっと知りたい方は
無痛MRI乳がん検診についてさらに詳しく知りたい方は、下記のサイトもご覧ください。
ドゥイブス・サーチ公式HP(別ウインドウで開く)