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宗教上の理由等による輸血拒否に関する本院の診療方針

[2024年5月1日]

ID:704

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本院では、これまで宗教的信念による輸血拒否については「医療に関する自己決定権」として「輸血が生命の維持に必要な場合でも輸血を行わない(絶対的無輸血)」との考えを一部許容してきました。しかしこの絶対的無輸血は、生命の尊厳を第一とする医療倫理に反する可能性があります。そのため、今後「無輸血治療に最大限努力するが、輸血が生命の維持に必要な場合には輸血を行う(相対的無輸血)」との立場を明確にし、輸血拒否に対しては次のとおり対応させていただきます。ご理解をいただきますようよろしくお願いいたします。

  1. 主治医は患者さんに対し丁寧な説明を行い、患者さんの期待に応えるよう可能な限り無輸血治療の努力を行います。ただし、患者さんの救命のため輸血が不可欠であると判断した場合には輸血を実施します。その際、輸血同意書が得られない場合でも輸血を実施します。
  2. 無輸血を希望される患者さんが提出される「免責証書」など絶対的無輸血に同意する書類には署名しません。
  3. 以上の方針は輸血に限らず生物由来製剤、血漿分画製剤の使用、患者さんの意識(判断能力)の有無、年齢にかかわらず適用します。
  4. これらの方針を理解していただくよう十分な説明をしますが、最終的にこの方針に同意されず、かつ時間に余裕がある場合には、治療が可能な他院での治療を勧めさせていただきます。その際、必要な情報はすべて提供させていただきます。