血液培養実施時の 2 セット実施率/QI 医療の質の指標
[2023年11月20日]
ID:874
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広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。 また、血液培養は 1 セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2 セット以上行うことが推奨されています。本指標は、血液培養を行う際に2 セット以上の検査が実施された割合を示しています。日本病院会QIプロジェクトの算出定義に基づき、DPCデータより算出しています。
令和4年4月1日~令和5年3月31日
件数 | |
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血液培養オーダが1日に2件以上ある日数 | 1,116 |
血液培養オーダ日数 | 1,238 |
令和4(2022)年度 | 90.1% |
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令和3(2021)年度 | 88.9% |
令和2(2020)年度 | 89.2% |
当院では他職種で構成された抗菌薬適正使用支援チームを組織し、抗菌薬の選択や投与量だけではなく、必要な検査の提案やその結果の解釈についても主治医と連携して感染症治療の支援を行っています。特に死亡率の高い菌血症という重篤な感染症を診断する上で血液培養は不可欠な検査であり、2セット以上での実施によって病原微生物の検出感度や検査精度の向上が期待でき、感染症による死亡率の低下に繋がるとされています。
チームでの活動を開始して血液培養2セット実施率は約15%向上し、全国平均を大きく上回った水準で維持しています。あわせて感染症による死亡率も低下を認めており、今後も医療の質の向上に貢献できるよう取り組みを続けています。
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