ページの先頭です
メニューの終端です。

320列CT装置「Aquilion ONE」の導入について

[2018年5月7日]

ID:400

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

最新320列CT装置を導入しました。

現有のCT装置(コンピュータ断層撮影装置)2台のうち、市立病院を現在地に移転新築し た平成14年に導入した

検出器8列タイプのものを老朽化により最新鋭の320列へ更新しました。(現有の64列と今回導入する320列の2台での運用となります)                             

320列CT装置「Aquilion ONE」は、キャノンメディカルシステムズ社(旧東芝メディカルシステムズ社)製でO.5mmの検出器が

320列並んでおり、最速0.275秒の1回転スキャンで16cmの範囲(8列は1cm幅、64列は4cm幅)の撮影ができます。

そのため脳や心臓は、寝台を移動させることなく1回転のスキャンで撮影することが可能となり、被検者の動きによる影響も少なくなります。

また、最新の画像構成技術の搭載によりノイズを低減し、従来の64列CT装置よりも被ばく線量を減らすことができます。(部位によって異なります)

また、新たなワークステーションは、画像処理能力が高く、心臓の機能解析や高度な画像の作成も可能です。

患者さんへの負担が少なくなります

・短時間で広範囲の検査や動きの激しい小児の検査もできます。 ・被ばく線量の減少が可能になります。          

・造影剤使用量を減少できる検査が増えます。

・胸部・腹部検査の息止め時間が短くなり、より臨床価値の高い画像が得られます。




320列16cmカバレッジについて

•頭部・心臓部分の撮影は一回転撮影が可能になります。
•その他の部位においても部位を指定し、16cmの4D撮影等も 簡単に行えるようになります。
•今までどおりヘリカルスキャンも行えますので、広範囲を高速に撮影可能となります。



心臓CTについて

高分解能化・被ばく低減が可能になります。

シャッタースピード0.275秒スキャンで時間分解能が向上します。

不整脈での検査失敗は追尾照射にて回避可能となります。

今まで評価不能であった石灰化・ステント評価も可能になることが期待できます。

高心拍にも対応HR100bpm前後まで検査は可能になります。



被ばく線量の低減について

逐次近似再構成法AIDR 3D Enhancedを搭載しており、今まで発生していた肩の辺り・股関節の辺りのザラツキ解消で画質が向上されます。

フル逐次近似再構成法FIRSTを搭載することで、ステント・石灰化等のブルーミングアーチ ファクトに

対しても効果があり、更なる被ばく低減・画質向上が可能になります。



320列CTは、救急検査の用途から心臓の冠動脈血管の診断、脳血管・体幹部の精密検査・ 術前のシミュレーション、

広範囲のスクリーニング検査などさまざまな用途に使用できる オールラウンドなCT装置です。

今後、放射線技師は、患者さんの負担軽減につながるように、さらに撮影技術を向上させ、市民の方々へ貢献していきたいと考えています。