がん診療支援部
基本方針
当院は平成21年2月23日に厚生労働省から「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受け、がん医療に関する情報の収集・提供や、院内外のがん患者さんおよびそのご家族、ならびに地域の医療関係者に対する相談支援を行うため「がん相談支援センター」を設置しました。がん患者さんやそのご家族等に、科学的根拠とがん専門相談員の実績に基づく信頼できる情報提供を行うことによって、その人らしい生活や治療選択ができるように支援します。
通院治療センターでは、ガイドラインに基づいた最先端のがん治療、あるいは生物学的製剤を用いた治療が安全に提供できるように、最新の知見を取り入れて治療に当たります。また、治療期間中の副作用に対する支持療法についても積極的に行い、苦痛の少ない治療が継続できるように支援します。
業務内容
がん相談支援センター
院内外のがん患者およびその家族の、がんに関する治療や療養生活全般の相談に対応しています。
国立がん研究センターによる研修を修了したがん専門の相談員を配置し、面談や電話・メールでの相談支援を実施しています。
また、地域の医療関係者からの相談にも対応しています。
・がん相談支援センターのご案内(別ウインドウで開く)
通院治療センター
外来でがん薬物療法や、生物学的製剤を受けられる患者さんの治療を担当しています。薬剤の投与を安全に行い、患者さんが自宅へ帰った後の体調管理ができるように、副作用とその症状の対処方法について説明し、患者さん個人に合った形で治療が継続できるよう支援します。最先端のがん治療に関する知識と、豊かな経験を持つ医療スタッフが治療を担当します。
また、両センター間のみならず、院内各関係部署およびチームでの連携も積極的に行っています。
地域がん診療連携拠点病院としての役割
- 集学的治療等の提供体制および標準的治療等の提供。
- 緩和ケアチームの組織上明確な位置づけ、および適切な緩和ケアの提供。
- 医療圏内の在宅緩和ケア地域連携体制の構築。
- 地域連携クリティカルパスの整備。
- 施設で対応可能ながんについて、セカンドオピニオンを提示する体制の整備。
- 専門的な知識および技能を有する医師、診療従事者の配置。
- 専門的ながん医療を提供するための治療機器、治療室等の設置、および敷地内禁煙の実施。
- 院内がん登録数、悪性腫瘍の手術件数、化学療法の患者数、放射線治療の患者数の診療実績の報告。
- 地域のがん医療に携わる医師等を対象とした研修会の開催。
・滋賀県緩和ケア研修会 ・副作用対応を含めた放射線療法の推進に関する研修会
・がんの早期診断に関する研修会 ・副作用対応を含めた薬物療法に関する研修会
・地域の診療従事者参加の合同カンファレンス ・がん看護に関する総合的な研修
・歯科医師等に対するがん患者さんの口腔健康管理等の研修 - がん相談支援センターの設置および、国立がん研究センターによる研修を修了した相談員の配置。
- 国が定める「標準登録様式」に基づく院内がん登録の実施、および国立がん研究センターによる研修を修了した実務者の配置。
- 地域の児童、生徒への緩和ケア・がん教育の普及啓発。
- がん患者さんおよびその家族の不安や疑問に適切に対応するため、がんに関する各種情報の収集・提供。小冊子やリーフレットの作成・配付、市民向け公開講座の開催。
- 県内の地域がん診療連携拠点病院、地域がん診療支援病院、地域がん診療病院においてPDCAサイクルの情報共有と相互評価など。
- 組織上明確に位置づけられた医療に係る安全管理を行う部門(医療安全管理部門)を設置し、病院一体として医療安全対策を講じること。また、医療安全のための患者窓口を設置し、患者さんからの苦情や相談に応じられる体制を確保すること。
スタッフ紹介
がん診療支援部長 長谷 行洋(泌尿器科 副院長)
がん相談支援センター所長 龍見謙太郎(消化器外科 部長)
通院治療センター所長 吉川浩平(血液内科 部長)
がん相談支援センター
相談員2名(看護師1名、MSW1名)
事務職1名
通院治療センター
看護師8名
メディカルヘルパー1名