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血液浄化センター/診療科・部署のご案内

[2023年12月7日]

ID:335

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血液浄化センター

写真:血液浄化センター

基本方針

湖東地域の中核病院として、各種慢性腎不全患者に対する血液透析、腹膜透析(CAPD)への導入と維持を行うとともに、急性腎不全、肝疾患、神経疾患、多臓器不全、膠原病等に対して血漿交換、血漿吸着、血液灌流、持続血液濾過透析(CHDF)等も積極的に行っています。最近は閉塞性動脈硬化症に対するLDL 吸着、潰瘍
性大腸炎に対する白血球除去療法の症例もコンスタントにあります。また、慢性腎不全患者は年々増加の一途をたどり、さらに長期化するにつれて合併症をかかえた方も増加しています。そのため、各診療科と連携を図り、種々の合併症に対応しています。

特色ある検査・治療法、医療設備

 当施設では血液透析用の装置 25 台と、CHDF や血液吸着を行う装置 3 台を有しています。センター内に個室を1 床設け、感染症患者、重症患者に対応します。さらに重症患者や、術後患者に対する血液浄化は ICU・CCUで行います。そのため透析装置 1 台を個人用 RO 装置とともに常時 ICU に設置しています。

 令和4 年度は、38 名を新たに維持透析に導入し、29 名の方が近隣の透析施設に転院されました。糖尿病を原疾患とする導入は 14名と最多で、全国の傾向と同じでした。その他、内科や循環器内科と連携し、閉塞性動脈硬化症に対するLDL 吸着を2名、潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法を6名に施行し一定の効果をあげています。そのほかエンドトキシン吸着、腹水濃縮再静注などもおこなっています。透析液の清浄化には早くから取り組み、オンラインHDFや間欠補充型血液ろ過透析を行っています。透析室で作製された透析液を補液として用いています。血圧変動や倦怠感が改善された症例も多く見られます。その透析液を使って自動プライミングも行うようになり、省力化が図られています。

また、京都大学腎臓内科の先生が週1回水曜日に外来を担当され、さらに連携を図りながら患者様のニーズに応えていきたいと思います。

 糖尿病や動脈硬化による足病変を予防するためのフットケアを実施しています。独自に作成した足病変アルゴリズムをもとに足の観察、足病変の評価法、対処や治療まで含めた診療法を確立し、必要に応じて形成外科、皮膚科、循環器内科と連携しながら現在も総スタッフをあげて取り組んでいます。足病変については視触診による診断はもとより、ABI(足/上腕血圧比)、足SPP(皮膚潅流圧)を定期的の測定することで評価し、少しでも病変が疑われれば循環器内科に紹介しています。

 体液、体組成測定装置(InBody)を使用し、透析前後に測定して適切な体重設定の参考にしています。栄養評価にも役立っています。

患者満足度調査も定期的に行い、よりよい透析療法、透析環境を調え、これからも患者に寄り添うケアを心掛けていきたいと思います。また、患者さん向けにミニ機関誌を発行、栄養科や薬剤科など関連する部署にも協力してもらって啓発、教育活動を精力的に行っています。ベッドサイドまで栄養指導に来ていただいています。

令和4年度より理学療法科と連携し、透析中の運動療法に取り組み始めました。心疾患を合併した方も多く、心臓リハビリも応用しています。患者さんの評価もよく、さらに広げていく予定です。

 糖尿病療養指導士の資格を持つスタッフらとともに他部署への働きかけを通して、多くのスタッフが腎不全看護に強くなることを目指しています。また外来においては、透析導入を遅らせるために保存期腎不全の管理に力を入れていきたいと思います。

 毎月第 1 水曜日に CAPD 外来を設けています。残存腎機能を少しでも残すためにCAPDで導入される方もあります。現在3名の方がCAPDを行っています。CAPD外来ではカテーテル管理、日常生活の指導等をセンターの看護師とともに行っています。

スタッフ紹介

所長 長谷 行洋(泌尿器科 主任部長) 昭和59年卒業

ながたに ゆきひろ
  • 日本泌尿器科学会専門医、指導医

佐野 太一(泌尿器科 部長) 平成18年卒業

田口 俊亮(泌尿器科 医員) 平成28年卒業

奥村 勇太(泌尿器科 医員) 令和2年卒業

臨床工学技士 8名

看護科長 多湖 ゆかり(たご ゆかり)

看護師 13名

看護助手 1名

事務クラーク 1名