ごあいさつ
[2023年4月1日]
ID:217
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彦根城の桜も3月下旬に、例年になく早く開花したと思いきや、4月になると瞬く間に満開を迎え、今ではすっかり葉桜になってしまいました。温暖化の影響でしょうか、桜の開花も年々早まっている様に思われます。
新型コロナのパンデミックが宣言されてから3年が経過しました。この3年間、新型コロナは医療に限らず社会インフラのあらゆる局面に甚大な影響を及ぼして来ました。人類は誕生してからこれまで、集団を作り、社会を形成することで目覚ましい進歩を遂げてきましたが、新型コロナは人が集まることがリスクとなり、感染を爆発的に拡大させてきました。過去にも天然痘、ペストやスペイン風邪など、人類が集団を作ることで感染が拡大し、人類の存亡が脅かされるようなパンデミックが繰り返されてきましたが、これだけ医療が発展しても感染症に対しては脆弱であることが露呈された格好です。いよいよ5月8日からは感染症法上で2類相当から5類に引き下げられることが決まりましたが、決して新型コロナを克服できたわけではありません。言われている様に、新型コロナは軽症化していますが、感染力は強く、これからも感染の波を繰り返して行くと思われます。今回のパンデミックを教訓にして、感染症に対する備えを変えていかなければなりません。
この4月からこれまで兼務していた院長職を、中野院長代理に引き継ぎ、事業管理者としての職務に専念することになりました。新型コロナの影響で、病院経営は大変厳しい状況になりましたかが、病院にとりましても経営改善は、病院事業の根幹をなすものです。福沢諭吉は、「金銭は独立の基本なり。これを卑しむべからず。」との言葉を残しています。これからは中野院長と共に、良質な医療の提供と健全な病院経営を目指して、誠心誠意努めていく所存でございますので、なにとぞご支援の程、よろしくお願いいたします。
彦根市病院事業管理者 金子 隆昭
医師の地域による偏在が深刻になっており、当院におきましても医師数の不足から、一部の診療科では診療の制限が余儀なくされている状況が続いています。地域の皆様には、大変ご迷惑をおかけしていますが、まずは近くの「かかりつけ医」をご利用いただき、入院治療や精密検査が必要とされた場合には紹介状を持って彦根市立病院を受診されますよう、お願いいたします。また、休日急病診療所や小児救急電話相談などのご利用もお勧めいたします。
市立病院が現在の専門診療の質を維持していくために、ご利用の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
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