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HTLV-I陽性といわれたら(その2)/病院からのお知らせ

[2018年8月21日]

ID:135

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HTLV-I陽性といわれたら(その2)

3.HTLV-Iが関連する病気は?

HTLV-I関連疾患(HTLV-I感染にともなって起こることのある疾患)は以下の通りです。

  1. 成人T細胞白血病(ATL:リンパ球の1種であるT細胞が腫瘍化する疾患)
  2. HAM(歩行障害や排尿障害を引き起こす脊髄疾患)
  3. ブドウ膜炎(眼球内のブドウ膜の炎症)
  4. その他(関節炎、気管支炎)

HTLV-Iキャリアになっても発病の確率は約2%程度で。すなわち、HTLV-Iキャリアの人が全員成人T細胞性白血病になるのではなく、大部分はHTLV-Iと共存し成人T細胞性白血病を発病しないでその一生を過ごします。症状は下記のようなものが代表的です。

  1. 持続的な痛みを伴わないリンパ節の腫大
  2. 難治性の多発する皮膚病変または皮下腫瘤

40歳以上の方でこのような症状がでたら最寄の医療機関(血液内科のある病院)の受診が必要です。
HAMと呼ばれる脊髄疾患の発症率は成人T細胞性白血病より低く、抗体陽性者で年間3万人に1人と推定されています。治療法が次第に確立されつつあります。症状は下記のようなものが代表的です。

  1. 歩行障害
  2. 排尿・排便障害
  3. 下肢の脱力感

このような症状がでたら最寄の医療機関(神経内科のある病院)の受診が必要です。
いずれにしても発病するのはキャリアの方のごく一部であり、また感染しても直ちに発症するわけではありません。ほとんどのキャリアの方は生涯、関連疾患を発病することなく過ごしておられます。
続きは(その3)をご覧ください。